AWS最新情報の抜粋と所感 - 2024年11月14日~2024年11月26日

2024-11-27
山下 徳光
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2024年11月14日から2024年11月26日までのAWSの最新情報の中で、気になった記事を抜粋してコメントしています。この期間、いつもより数倍の量のニュースリリースが行われていました。

個人的に、Aurora Serverless v2の0インスタンス対応とCloudFrontのアクセスログがCloudWatch Logsに対応したことが大変嬉しかったです。

AWSの最新情報

Amazon S3 が条件付き書き込みの新機能を追加 - AWS

Amazon S3 が S3 汎用バケットの条件付き書き込み操作の強制をサポートするようになりました - AWS

S3の書き込みで排他制御ができるようになりました。

これまではDynamoDBなど別のサービスを組み合わせて排他制御を実現する必要があったため、S3単独で排他制御できるようになり、実装工数が大幅に削減されました。

AWS DMS がデータマスキングをサポート - AWS

DMSのデータ移行中にデータマスキングができるようになりました。本番環境のデータをステージング環境に安全にミラーリングする用途で非常に便利そうです。

Amazon CloudWatch はサービスコンソールの可観測性データにコンテキストを追加し、分析を加速します - AWS

CloudWatchのメトリクスに関連するリソースが自動的に視覚化できるようになりました。CloudWatchの一部メトリクスに表示されるコンパスマークをタップすることで、関連情報をすぐに確認できます。障害時の問題解決がスピードアップしそうです。

ドキュメント: Explore Related Resources - CloudWatch

Amazon Bedrock 向けエージェント向け InlineAgents の発表 - AWS

Bedrockに新しいInlineAgentのAPIが追加されました。InlineAgentでは、Agentを事前構築せずに、API呼び出しごとにモデル、指示、アクショングループ、ガードレール、ナレッジベースを動的に切り替えることができます。

Amazon Bedrock Flows が 2 つの新機能を備えて一般提供開始 - AWS

GUIでLLMのワークフローを構築できるBedrock Flows(旧: Prompt Flows)が一般提供を開始しました。同様のサービスにはDifyがありますね。

参考: Bedrock FlowsとDifyの比較記事

Amazon Cognito がパスワードレス認証をサポートし、スムーズで安全なログインを実現 - AWS

Cognitoがパスワードレス認証をサポートしました。最近、パスキー認証対応のサービスが多くなりましたね。パスキー認証は生体認証との相性が良く、今後さらに採用が進むと予想されます。

AWS Lambda が Node.js 22 のサポートを追加 - AWS

LambdaがNode.js 22に対応しました。Node.js の最新の長期サポート (LTS) リリースであり、2027年4月までセキュリティとバグ修正がサポートされる予定です。

Amazon RDS Blue/Green デプロイメントが RDS for PostgreSQL のマイナーバージョンアップグレードをサポート - AWS

RDS Blue/Green Deploymentの機能を使用して、事前にマイナーバージョンアップグレードしたホストにスイッチすることで、ダウンタイムを1分程度まで抑えることができるようになりました。数分のサービス停止も極力しない方針の要件もあるので、ダウンタイムが少なくなることは深夜作業が減ることにもつながるので嬉しいですね。

Amazon CloudWatch Synthetics が Playwright ランタイムをサポートし、NodeJS でカナリアを作成できるようになりました - AWS

CloudWatch SyntheticsがPlaywrightをサポートしました。これにより、外形監視にPlaywrightのE2E試験を組み込むことができるようになります。HTTPステータスだけでは監視が難しいケースに活躍しそうですね。

AWS、Amazon ECS サービスの予測スケーリングのサポートを発表 - AWS

ECSのスケーリング戦略が新たに追加されました。予測スケーリング機能では、例えば毎朝7時にトラフィックが多くなるなどの特徴を捉えて、事前に自動的にスケーリングしてくれるようです。これまで、「CPU増加を検知してオートスケーリング」などではスパイクに対応できないケースがありましたが、今回の機能でその課題が解消されることが期待されます。

AWS Compute Optimizer が Amazon Aurora の適正サイズ推奨をサポートするようになりました - AWS

Compute Optimizerで、使用中のAuroraインスタンスの適正インスタンスクラスを推奨してくれるようになりました。ステージング環境など過剰にリソースを割り当てていることはよくあるので、活用してコスト削減していきたいですね。

AWS Amplify が Amazon Bedrock 向けのフルスタック AI キットをリリース - AWS

AmplifyにフルスタックAIアプリを開発できるキットがリリースされました。個人的に、数年前にAmplifyで開発して、足りない部分が多く不採用にした経緯がありましたので、直近はどのように進化を遂げているのか興味があります。

AWS App Studio が一般公開されました - AWS

生成AIを活用したアプリケーション構築サービスであるApp Studioがリリースされました。v0やBolt、GitHub Sparkなど、この領域は群雄割拠ですね。個人的に、AWSはこの辺りの領域があまり強くないイメージがあるのですが、食わず嫌いは良くないので触ってみたいと思います。ただし、まだ東京リージョンには対応していないようです。

AWS アプリケーションロードバランサーが WAF を内蔵した CloudFront 統合を発表 \- AWS

ALBにワンタッチでCloudFront+WAFが適用できるようになったようです。CloudFrontの構築は慣れないと難しい部分もありましたので、ありがたいですね。

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