こんにちは、山下です。
今回は、KubernetesのパッケージマネージャーであるHelmのChartsをCLIからダウンロードする方法をご紹介します。
概要
HelmはKubernetesのマニフェストファイルのテンプレートを管理できるツールです。テンプレートはChartsと呼ばれ、Helm Hubで公開されています。Kubernetes版のyumやaptといったイメージです。
コマンドで簡単に環境構築できるので便利な半面、外部で作成されたテンプレートを利用してシステムを構築することになるので、テンプレートの内容を十分に把握することが大切です。
Helm HubからChartsの参照方法がわからなかったので調べたところ、helmコマンドでダウンロードする方法を見つけました。
やり方
Helm Hubのbitnami/wordpressのページを元に、Chartをダウンロードしてみます。
- bitnamiのリポジトリを追加
$ helm repo add bitnami https://charts.bitnami.com/bitnami
- helmコマンドでpull
# 公式のinstallコマンドからChart名(bitnami/wordpress)がわかります
$ helm pull bitnami/wordpress
# ファイルを確認
$ ls wordpress-*
wordpress-9.3.21.tgz
- ダウンロードしたChartを解凍
$ tar zxvf wordpress-9.3.21.tgz
- Chartの中身を確認
$ tree -L 2 wordpress
wordpress
├── Chart.yaml
├── README.md
├── charts
│ └── mariadb
├── ci
│ └── ct-values.yaml
├── requirements.lock
├── requirements.yaml
├── templates
│ ├── NOTES.txt
│ ├── _helpers.tpl
│ ├── deployment.yaml
│ ├── externaldb-secrets.yaml
│ ├── ingress.yaml
│ ├── pvc.yaml
│ ├── secrets.yaml
│ ├── servicemonitor.yaml
│ ├── svc.yaml
│ ├── tests
│ └── tls-secrets.yaml
├── values-production.yaml
├── values.schema.json
└── values.yaml
5 directories, 18 files
おわりに
HelmのCLIコマンドを利用してChartsをダウンロードする方法をご紹介しました。本文で説明したようにシステム把握の面でも有用ですが、プログラムと同じで、他人が作成したマニフェストを読むのはとても勉強になります。
次回はマニフェストを読んでみた記事を書いてみようと思います。
参考
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